改定の理由
グローバル食品安全イニシアチブ(GFSI)の最新のベンチマーク要求事項の遵守
継続的な改善の一環としての認証機関のパフォーマンスに関する要求事項の強化
FSSC22000の要求事項パート2に、監査(審査)を受ける組織に対する食品安全マネジメントシステムの要求事項がまとめられています。
以下の3つの要求事項から構成されていることに変更は、ありません。
食品安全マネジメントシステム: ISO 22000:2018
前提条件プログラム: 技術仕様書(ISO/TS 22002-Xシリーズ, BSI/PAS 221)
FSSC 22000 追加要求事項
今回は、このうちFSSC 22000 追加要求事項が変更されました。
では、監査(審査)を受ける組織に対する要求事項の主な変更点は下記のとおりです。
製品の設計と開発に関する要求事項の追加
食品安全文化に関する要求事項の特定
マルチサイト認証(カテゴリA, E, F1, G)に関する要求事項(中央機能による管理、内部監査)の追加
2.5 FSSC 22000追加要求事項
1 サービスおよび購入材料の管理 【一部修正・BOS反映・GFSI整合】
2 製品のラベル表示 【GFSI整合】
3 食品防御 【変更なし】
4 食品偽装予防 【変更なし】
5 ロゴの使用 【変更なし】
6 アレルゲンの管理 【変更なし】
7 環境モニタリング 【変更なし】
8 製品の処方 【変更なし】
9 輸送および配送 【変更なし】
10 保管および倉庫保管 【BOS反映】
11 交差汚染防止のためのハザード管理と施策 【BOS反映】
12 PRP検証 【GFSI整合】
13 製品開発 【GFSI整合】
14 健康状態 【GFSI整合】
15 マルチサイト認証の組織への要求事項 【GFSI整合】
食品安全文化に関する要求事項の特定
GFSIのテクニカル・ワーキング・グループは食品安全文化を、「組織全体にわたって食品安全に対する考え方と行動に影響を与える価値観、信念、規範を共有すること」と定義しています。
この定義は、組織に対する既存の文献に由来し、グループでの取り組みを通じて、食品安全文化を実践的で適応可能なものとしています。
成熟した食品安全文化とは、会社のビジョンとミッションを、組織全体のすべての部門と個人に対する期待をより細かい詳細に分解したものです。
この新しい追加要求事項の要求事項は、Ver5.1という形で2021年4月1日からの監査全てに該当します。
初回監査、定期監査、非通知監査、更新監査などの対応は待ったなしです。
この準備できていますか。
この要求事項を構築しただけではなく、きちんと運用した後に内部監査やマネージメントレビューを実施しなければなりません。
当社は、変更された追加要求事項の詳細説明を行っています。
また、変更点だけ知りたい組織の皆様にも丁寧にご説明しています。
食品防御の取り組みや食品偽装防止の取り組みをご支援しています。

講師は数年前にスペインで開催されたGFSI主催の食品安全会議に出席し、FSSC22000 の要求事項に関する会議で意見を述べていたほか、食品偽装に関するワーキンググループにも参加するなど、いち早く新規格に関する情報を入手し、検討を重ねていました。以来、日本の食品会社が新規格の要求事項にスムーズに対応できるよう、フードセーフティーの先進的な教育を行っているアメリカの州立大学やフードセーフティー・ナレッジセンター等のネットワークを活用し、このほどすぐに実践できるノウハウとしてリリースしました。
- FSSC22000を認証取得済みまたは検討中の食品安全管理責任者の方
- FSSCバージョン5.1への移行実務担当者の方
- 食品防御や食品偽装の対応をされている方
- 食品関連企業の経営者、品質管理・品質保証部門の管理者、担当者

1 |
サービスおよび購入材料の管理【一部修正・BOS反映・GFSI整合】 ・内部の試験室の精度確認をどのように実証するのか ・緊急事態の購買調達手順を社内ルールにどのように落とし込むか ・製品仕様に対するレビュープロセスとは、どのように対応するか |
3 | 食品防御【変更なし】 ・脅威の具体的な評価方法は、どのような方法を採用するべきか ・どのように管理手段を計画したらよいか 詳細は食品偽装とフードディフェンスへの対応社内研修へ>> |
4 | 食品偽装予防【変更なし】 ・脆弱性の具体的な評価方法は、どのような方法があるのか ・どのように管理手段を計画したらよいか 詳細は食品偽装とフードディフェンスへの対応社内研修へ>> |
6 | アレルゲンの管理【変更なし】 ・アレルゲン管理方法はどこまで実施したらよいか ・ハザード分析結果と、どのように関連付けたらよいか ・アレルゲンの検証方法について、どの方法を採用したらよいか |
7 | 環境モニタリング【変更なし】 ・環境とは、どこを対象にしたらよいか ・モニタリングの頻度は、どの程度必要か ・モニタリング結果をどのように活用するのか |
12 | PRP検証【GFSI整合】 ・検証計画をどのように変更して要求事項を適合させるか ・サイトインスペクション/PRPチェックとは、どのような方法が必要なのか ・実施頻度はどのように定めるか |
13 | 製品開発【GFSI整合】 ・製品開発の部署に何を追加すればよいのか ・現行の製品開発手順を複雑にしないためには、どのように対応したらよいか |
15 | マルチサイト認証の組織への要求事項【GFSI整合】 詳細はISO22000/FSSC22000内部監査員養成研修と内部監査スキルアップ研修へ>> |