皆様ご存知の通り、FSSC22000Ver.5.1がVer.6に変更され、2024年4月1日の審査から適用されることになります。
これらの改訂に対して、どのように対応したら良いのか、
ケースごとに注意点と山口フードコンサルティングに依頼した場合のメリットをお伝えします。
規格は幅広い食品を対象にしているので、具体性に乏しく、規格の文章を読んで理解できる方はほとんどいないと言っても良いでしょう。
各社が主催している規格解説のセミナーに参加すれば理解は進みますが、通常は1~2名での参加となるため、学んだ内容を食品安全チーム全員に共有する手間がかかります。人に教えるためには深い理解が必要となりますが、それが上手くできる人はかなり少ないです。また、遠方のセミナーに参加する場合は移動時間や費用がかかります。
私が会社にお伺いしてレクチャーできるので、10人でも20人でも同時に深い理解へ導くことが可能です。もちろん、リモートでの研修もお引き受けできます。チームメンバーのポジションの違いによって、疑問を感じるポイントが異なるため、個別の質疑応答を通じて全員の理解を深めることが重要です。また、個々の疑問点を解消することによって、全員の理解を深める助けにもなります。チーム全員が理解していることの効果は想像以上のものがあります。
公開セミナーはさまざま食品会社の担当者様が集まるため、個々の会社の具体例を取り上げることは秘密保持の観点から、あるいは心情的にも難しくなりますが、社内であれば問題点や具体的な製品を例に解説できるので、理解も格段に深くなり、その後の運用もスムーズです。貴社の現状を踏まえたアドバイスができるので、改訂のボリュームがつかみやすく、スケジュールも提示することができます。
前提として、特にISO22000:2018の新規格を熟知しているコンサルタントが圧倒的に少ないと感じています。以下、新規格の理解が浅いコンサルタントへ依頼した場合の、代表的な注意点となります。
コンサルタントは、変更点(差分)の認識だけでは不十分で、変更の本質的な事を理解していないと的を絞ったコンサルティングができません。コンサルタントの理解が浅いと、不安から審査の通過を最優先し、念のためと不必要な作業を行うことになりがちです。極端な例では、最初から作り直す場合もあります。それらの作業の手間に伴う表面化しにくい人件費は莫大なものとなります。
監査員として、規格改訂を長年研究してきたことから、差分の本質的な見極めができます。貴社の現状と照らし合わせて、最低限不可欠な作業をコンパクトに誘導することが可能です。
最初に模擬監査を行うことで、対応すべき部分を絞り込み、全体の作業のボリューム感をつかむことができます。
新規格改訂にあたって山口フードコンサルティングから2つの提言
1.FSSC22000ver.6対応はスピードが大切
FSSC22000は2024年の4月以降にバージョン6となるため、可能な限り早めに改訂版にアジャストしておく必要があります。まずは旧バージョンとの差分をキャッチして、作業のボリューム感を掴み、社内でどのように対応するかの議論をスタートしてください。もちろん、改訂で終わりではありません。社内で運用する期間と、それを振り返る期間や内部監査、マネジメントレビューも必要になります。かなりのスピード感を持って進めないと、次回の審査に間に合わなくなる可能性が高いです。
2.ISO22000:2018はレベルアップのチャンスISO22000:2005のコンサルティングで、下記のような経験をされた会社様にとって、今回の改訂はレベルアップのチャンスです。
- コンサルタントの先生が、審査に必要な書類を全て作成してくれた。楽だったが、書類の意味が理解できていなかった。
- これまで審査は通過してきたが、教育や訓練に力を入れていないため、認証がされているのに実際はあまり機能していない状態が続いている。
- ベテラン社員の働きに頼った食品安全衛生管理によって、製品の安全や品質をなんとか確保しているが、世代交代の時期が差し迫っている。
- 2005のマネジメントが一部の社員にしか理解されていないことで、重大な事故にはなっていないけれど、作業ミスが一向に減らない。
また、従業員全体の食品安全への意識向上とスキルアップを図ることにより、不良品や事故発生率も削減できます。
さらに、規格対応だけでなく、オペレーションのビジュアル化・マニュアルの整備・少量多品種に対応できるスペシャリストの育成など、食品会社に求められるご要望や問題にもお応えします。
貴社の食品安全管理体制のどこを改善したら良いのか、これまでの審査を通じて得られている情報だけではわからないのではないでしょうか?貴社の弱点をはっきりと認識していますか?コンサルタントに質問しても、コンサルの範囲外、あるいは貴社で解決すべき問題として、対応してもらえなかった経験はないですか?
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